表1. オーダシステムの長所(主に病院)
外来・病棟のオーダに関する各種依頼伝票レス
依頼と結果の高速転送表示
患者サービスの向上(患者待ち時間短縮等)
表示・印字の高速化と鮮明によるミス防止
院内LANの有効利用
正確な判断等による請求漏れ防止
各種管理業務の省力化・合理化
ハード・ソフトのコスト低下
表2. オーダシステムの欠点
システムのOutcomeが不明確、公表しない(医療の閉鎖性等構造的な原因)
評価法が確率されていない
人的・組織的反発
電子カルテなど上位システムへの拡大する為のシステム分析などの手順が不明確
費用対効果の算出が区々
運用組織や有効利用の未熟さ
表3. 診療録電子化によって何が改善されるか
他人に読み取れない乱雑な記録がなくなる
管理スペースが殆ど不要となる
診療上、管理上の必須情報の欠落が無くなる
表現の多様性や不統一がなくなる
経時的断続性が無くなり診療経過の時系列が保たれる
複製が作りやすい(欠点でもある)
データが診療目的以外に医療費請求、診断書・紹介状作成、臨床研究、経営統計、クリティカルパスなどに有効利用できる
表4. これまでの手書きカルテの実態
全体に記述しない、できない(多忙等)傾向にある
医療事故の場合の証拠能力希薄
カルテ集配・保管の手間と経費
診療目的以外の利用が困難
表5. 現時点で電子カルテ発展へ予想できる解決点(私案・順不同)
「ある業務をシステム化するための論理的手順」に従う
全ての診療科の外来・入院カルテの内容・構成を精査
内科系・外科系に分けていくつかの共通・特徴的パターン抽出
部分的カストマイズ可能なフレキシビリティを持たせる
容易・正確・汎用性に富む診療情報入力方法の開発
スケッチ、アナログ、内視鏡(カラー、動画など)、音、レ線フィルム画像等の記録と再現性の解決法確立
厚生労働省の示す3条件(虚偽入力の防止、見読性、保存性)解決
病名、処置、検査名称、医療材料などの統一化とコード体系、情報交換技術の確立
費用対効果の算出と明確化
導入費用の安価化(目安:オーダ・レセコンシステムの2倍以内?)

表6. 電子カルテは診療所が有利
メリット
  地域医療に速効性が有る
システム導入経費が高くない
弾力性に富む
医療系の趣味と実益を満足できる
カストマイズが容易
デメリット
  稼動当初はボランティアを要求される
入力情報量・時間・手間と患者数が比例する(耳鼻科では80人/1日が限度?)
収入増に直接つながらない
メンテナンスが大変
高齢者には?
表7.
医療の情報化を進めるためには、患者様が本当に何を欲しがっているのか、患者様の目線で調査する必要がある。医療側の勝手な推測や憶測ばかりでは失敗する。
(2002年4月24日、第4回富士通病院経営戦略フォーラム.
昭和大横浜市北部病院産婦人科 小塚和人)
表8.
これからの医療機関に求められるニーズ
  情報開示への対応
地域連携
安全な医療
経営改善
医療情報システム導入の目的
  透明性の向上
安全性の向上
経済性の向上
表9. 医療の本質(医師側)
患者様に正しい判断を早く与え、実行することである。
カルテ電子化で本当の解答が出る のか、出ないのはどこの部分か検討を必要とする。
表10. 患者様にとって正しい医療とは何か
医療システムを導入するだけでは何も改善しない。
表11. 医療情報システムを導入予定の医療組織へのアドバイス
各医療組織の問題点は何か。
データ入力からのフローを正しくシステムに盛り込む。
ユーザーは、全ての事象をシステムに押しつけないこと。
医師の介在を減らすこと。