坂部幹事の研究会見聞録

第4回電子カルテ研究会


Date: Tue, 16 Jun 1998 22:56:00 +0900
<PEC01137@niftyserve.or.jp> From: 坂部 長正
Subject: 第4回電子カルテ研究会見聞録.坂部

各位

5月29−30日宮崎シーガイアで開催された第4回電子カルテ研究会に、山形県南陽市立病院の川合先生と参加しました。

参加者200名を越え、10社以上のメーカーのデモもあり、非常に熱心な討議が行われました。いわゆるオフラインミーティングも毎晩あり、裃を脱いでお互いの親交が深められて非常に実りある研究会でした。宮崎医大吉原会長方のご努力は敬服します。さて、川合先生は今年2月耳鼻科情報処理研究会に報告された演題の内容を中心に30分話され、診療科とその専門によっては現在のマンマシンインターフェ−スでは診療と同時入力は不可能であること、また可能としても患者との接遇に問題が生ずること、テンプレートも不可能な診療内容があること、たとえテンプレート化しても定型文に頼るために診断上の重要な訴えをとばしてしまう危険があること,オーダリングシステムに比べて直接のメリットが薄いなど実際のシミュレーションビデオを開陳しながら報告されました。耳鼻科医が電子カルテに反対しているという事ではなく、その重要性は認めながらもっと深い配慮が必要であると言う気持ちを込めての発言であったと理解しています。私も、オーダリングシステムを開発した経験から、一部の医師が協力するだけでは混乱するだけでかえって大きなマイナスになり、各医学界のトップの方々も含めて啓蒙と認知をもらう方向に持っていかないと今後の進歩は困難ではないかと思いました。情報開示はカルテの電子化でなくてもよいという声や意見が大きくなれば折角の努力が報われない事も起こり得ます。今が正念場と直感しました。川合先生の発表はなぜかメーカーSEに好評でした。

川合先生が、議事録をアップされましたが、長文のためにこのMLに転送するとトラブ ルが起こる可能性があり、阿部幹事にお願いして耳鼻科情報処理研究会ホームページに 掲載しましたのでそちらをご覧下さい。
ご意見は川合先生に直接お送り下さい。

耳鼻科HP URL http://www.entnet.jp/index-j.html