第1回耳鼻科ナビゲーション研究会報告



 本研究会は、全国的レベルで初めて企画され、平成11年11月3日、石川厚生年金会館において第1回が開催された。コンピュータを応用した手術支援装置(ナビゲーションシステム)は近年飛躍的に進歩し、耳鼻咽喉科領域においても約10年前に初めて鼻の手術に応用されて以来最近5年間に欧米でかなり普及し、相次いで論文発表もみられる。本システムを用いることで手術部位の解剖学的な位置確認がリアルタイムに 行え、危険な部位の操作も安全で確実に行え、minimally invasiveな手術が可能になる。
 本研究会の趣旨は耳鼻咽喉科領域でこのシステムがどのように応用でき、どのようなメリット、デメリットがあるのかなどを検討すること、さらに現在開発されている機種の特徴を知り、どの方式が耳鼻咽喉科の手術に適しているかなどを検討し、新たなる手術革新を期待することにある。
 特別講演として日本でのコンピュータ外科の先駆者である東京女子医科大学脳神経センター講師の伊関 洋先生から先端工学外科の現況が話された。また一般演題は現在ナビゲ−ション手術を積極的に行っている8施設からその現状と問題点などについて発表があった。また特別な企画として各機種の特徴と今後のビジョンについて医療機器メーカー4社から詳しい説明があった。約80名の参加者を得、会場は朝から熱のこもった活発な討議が行なわれ盛会であった。第2回の研究会も金沢医大のお世話で平成12年に金沢で開催されることに決まった。

1999. 12. 12 金沢医大耳鼻咽喉科 友田幸一